フルマークハウスからの新たなお知らせや、日々の暮しにまつわる情報を綴っていきます。
これからの暮らし方のヒントや、すまいづくりに役立つ情報をお届けします。
地震大国日本、この30年を振り返るだけでも、下記のような大きな地震が起こっています。現在確認されている活断層(過去に繰り返し動き、将来的にも動く可能性のある地層の切れ目のこと)の数は、把握されているものだけでもその数2, 000ヶ所以上。マグニチュード3以上の地震は毎月約400 回以上も発生しています。
気象庁によると、 「国内では地震が発生しないところも、大きな地震が今後も絶対に起きないところもない」 と発表されています。今まで地震による被害を受けてきていない地域でも、他人事ではいられない自然現象です。
阪神淡路大震災後のデータによると、亡くなった方のおよそ86.
耐震等級3 構造計算書
こんにちは!代表の鈴木です。
私はこれまで住宅の耐震性を確保するために 構造計算 の重要性を主張してきました。
しかしながら今世の中では住宅の耐震性は 耐震等級 で語るのが主流となっています。
最高等級である耐震等級3であれば、声高らかに地震に強い!と主張されています。
では、構造計算と耐震等級はどちらの信頼性が高いのでしょうか⁉︎
【構造計算と耐震等級の関係】
今回は、構造計算vs耐震等級というテーマで話を進めていきたいと思います。
結論から言うと、構造計算vs耐震等級という構図は正しくはありません。
なぜなら構造計算と耐震等級はイコールでもあり、別ものでもあるからです。
わかりにくいと思いますので、構造計算と耐震等級の関係についてそれぞれ少し補足の説明を加えます。
【構造計算=耐震等級! ?】
構造計算は、まず目標設定が必要です。
ゴールを決めて、そのゴールに向かってトライアンドエラーの計算を繰り返しながら建物の安全性を満たす数値を決定、確認していきます。
ではゴールとは何かというと、その一つが耐震等級なんです。耐震等級1なのか、2なのか、3なのか⁉︎どれを目指すかによって構造計算の内容も結果も変わってきます。
これを聞くと、
「あれっ、構造計算と耐震等級って一緒じゃん!耐震等級を意識すれば良くね⁉︎」
「耐震等級3なら大丈夫じゃん!」
と思うはずです。それもそうですよね! 今だに構造計算を実施する会社はごく少数ですが、長期優良住宅(基準は耐震等級2以上)や耐震等級3を標準にしている会社はハウスメーカーを中心に数多く存在しています。
「長期優良住宅だからいいじゃん!」
「耐震等級3だからいいじゃん!」
そう思うのも無理はありません。
【実は耐震等級の導き方は2通りある!】
ここからは多くの方が知らない情報をお伝えします。
耐震等級の導き方は2通りあることをご存知でしょうか? 木造2階建てまでの住宅で耐震等級を計算する方法
1・許容応力度設計という鉄骨や鉄筋コンクリート造と同様の【構造計算】で行う方法
2・告示1347号第5に基づく基準法の壁量計算+αの簡易計算を行う【仕様規定】による方法
この2つの方法どちらでも耐震等級3という現状最高等級は取得できます。
(*木造3階建以上は構造計算が義務化されています)
しかしながら、その信頼性はイコールではありません。
簡単に言えば、世の中には、詳細な計算(構造計算)で導かれる耐震等級3と簡易な計算(仕様規定)で導かれる耐震等級3が混在しているということです。
【なぜ簡易計算で耐震等級3が計画できるのか!
耐震等級3の性能証明・評価証明の申請費用・検査費用はいくらかかるのか?-埼玉県越谷市の家づくり舎ファミリー
- 第21回 計算方法と強度ランクの関係 | 「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
- 耐震等級3 構造計算書
- 耐震等級3の評価方法基準は二つ 構造計算する場合の費用の内訳は? | 東京都の注文住宅ならリガードへ